@techreport{oai:kobe-cufs.repo.nii.ac.jp:00001867, author = {小塚, 匡文 and 平賀, 一希 and 藤井, 隆雄}, month = {Mar}, note = {本稿の目的は財政政策が3つの変数、すなわち鉱工業生産指数、消費、株価に与 える影響について月次データを用いて考察することである。月次データを用いる理由は、四半期では観察できないより短期的な効果についても検証するためである。そしてこれら3変数に着目する理由は次の通りである。まず、鉱工業生産指数については、その反応を分析した研究自体が少なく、これまでの先行研究のほとんどはGDPへの影響を分析している。しかし、GDPに占める鉱工業部門の他の産業への波及効果を考えた場合、その動きは重要である。次に消費については「政府支出パズル」の問題が存在する。「政府支出パズル」とは、理論モデルと実証分析において消費の反応が異なるというものである。具体的には、通常のDynamic Stochastic General Equilibrium (DSGE) モデルでは民間消費は減少するが、Vector Autoregressive(VAR) モデルを用いた実証分析においては民間消費が増加するという消費への効果の違いである。したがって消費の反応を分析することも重要である。最後に株価である。財政政策との関連ではそれ程着目されていないが、最近の研究においては。日本の特に90年代において株価をターゲットとした財政運営(Stock Price Targeting)がなされていた可能性が指摘されている。そこで本稿では株価の反応も検証の対象としている。 標準的 VAR よりも多くの情報を含んだFactor Augmented VAR(FAVAR)モデルを用いて分析した結果、(1)鉱工業生産指数の先行研究とは異なった反応、(2)民間消費の負の反応、(3)株価のわずかな反応、が観察された。いずれの結果からも経済情報を多く含んだモデルで推計することの重要性が示唆される。, application/pdf}, title = {財政政策の効果について -月次データとData-Richな変数を用いた検証-}, year = {2015} }