@techreport{oai:kobe-cufs.repo.nii.ac.jp:00001246, author = {江阪, 太郎}, issue = {29}, month = {Mar}, note = {本稿では、1980年から2001年の期間における84カ国において、中間的な為替制度が両極の為替制度(厳格な固定相場制と自由変動相場制)に比べて通貨危機を発生させやすいのかをプロビット・モデルを用いて分析した。第一に、Reinhart and Rogoff(2004)の実際の為替制度データを用いた場合、両極の為替制度と中間的な為替制度の通貨危機発生確率に統計的に有意な差はなかった。第二に、資本規制の有無と為替制度の組合せを考慮した分析によれば、金融政策の自由度がなく、規律が最も厳しい制度である資本自由化の下での厳格な固定相場制が、資本規制の下での中間的な為替制度と資本規制の下での自由変動相場制に比べて、通貨危機の発生確率を統計的に有意に低下させていた。ゆえに、中間的な為替制度は両極の為替制度に比べて通貨危機を発生させやすいとは言えず、その意味において為替制度のbipolar viewは成立していなかった。しかし、資本自由化の下での厳格な固定相場制が通貨危機を回避していたという事実は注目すべき点である。, 文部科学省科学研究費(若手研究(B))2005年度~2007年度、研究課題番号:17730166}, title = {為替制度のBipolar Viewは成立しているのか? : 実際の為替制度と通貨危機}, year = {2008} }